シール印刷の専門家の意見

わが国にとっては、これが最も重要なことなのである。
ワクチンがインフルエンザの発症予防や重症化の予防に有効なことは、すでに世界中で科学的に認められた事実である。 有効率は0.7で、発症率を3分の1に減少させる。
副反応もあるが重篤なものは100万接種に対し0.35しかない。 にもかかわらず、わが国ではインフルエンザワクチンの評判が悪い。
これはかつてのアンチワクチンキャンペーンの影響であるが、そのときに根拠とされた論文は研究デザイン自体が間違っていたものがほとんどであった。 ワクチンの正しい知識を普及するための努力は今も必要である。
欧米では、インフルエンザワクチンの評価が高いが、日本ではそうではない。 これはどうしてだろう。
監督官庁である厚生省の対応の仕方にもその責任の一端は求められるだろう。 なぜなら、少し前の厚生省は伝染性疾患を軽く見ていた節があるし、インフルエンザワクチンのメリットを国民にうまく説明できなかったからである。

しかし、日本でインフルエンザワクチンの評価が低い本当の理由は、ほかにあるという有効率70%なのに評価が低いインフルエンザワクチン話を聞いたのは、D田良夫先生。 庚田先生は、インフルエンザワクチンの疫学研究の第一人者で、現在、大阪市立大学公衆衛生学教授。
以前は、厚生省技官で、1980年代のワクチン騒動のときも厚生省に勤めていたが、この問題には直接タッチしていなかった。 たとえば、高脂血症の治療法にコレステロール降下療法というものがある。
これは簡単にいうと高脂血症薬を高脂血症患者に投与する治療法だが、これで約八割の人のコレステロール値を下げることから、効果がある治療法ということになっている。 この治療法の本来の目的は、高脂血症患者のコレステロール値を下げることではなく、コレステロール値が高い人でも虚血性心疾患の発現率を下げることにあるのだが、このコレステロール降下療法で、虚血性心疾患による死亡リスクは5年連続投与で0.6〜0.7程度、つまり、半分から4分の3程度に下げるとされている。
この両者を比較すれば、いかにインフルエンザワクチンの評価が低いかがわかる。 なぜこんなことになったのか。
「要は、感染症を専門にしている人に疫学への関心がない。 ここじゃないですか」とD田先生はいう。
インフルエンザワクチンの有効率70%の意味も、理解できる医師は少ないのだという。 曲がりなりにも医学をやっていればこんなことは常識じゃないかと思うが、「では、M野:さんが医師のところに行って、有効率70%の意味はと聞いてみてください。

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